コッコがいた夏
- somatoya

- 2月12日
- 読了時間: 3分
連続子どもネタですみませんよ。
図書館で2週間に1度児童書を借りていますが、重いのが嫌で、
福音館書店(またでた)のこどものともとか、かがくのともとか、薄い本を多めに借りてくることが多いです。
先日借りてきた「コッコがいたなつ」
~ある夏の日、一羽のニワトリが庭に迷いこんできた。
近所の人も誰も心当たりがない、迷子のニワトリ。
わたしはそのニワトリを飼うことにした。名前は「コッコ」。
思いがけず始まったコッコとの生活は、驚きと喜びでいっぱい。
でもやがて、コッコを手放さなければならないときが来て……。
動物との出会いと別れ、そしてその間の豊かな時間を描いた絵本です~
手放す=食べるという別れだった場合にはうちの子にはまだ早いと思ったのですが、
小屋がない家では冬の間は飼えないから、鶏を飼っている近所の人に渡して他の鶏と一緒に飼ってもらう、というEnding。
図書館でこれをざっと確認して安心して借りて帰りました。
夜、子供に読んでいたところ、
コッコと兄と一緒にひと夏遊び、
主人公に大変なついて、コッコと呼べばそばにくるまでに。
あ~これ聞いたことある~
鶏もなついて可愛いんだって、監査法人の時の同期が言ってたわ。
と思いつつ読み進め最後、
原さんという近所の家に渡さなければならなくなった日。
主人公はコッコとの別れが嫌すぎて原さんの家には行けず。
翌日心配になって原さんの家に一人で行ったら、
小屋の中の鶏は皆同じに見え、
コッコと呼んでも振り向く鶏はいなかった・・・
号泣。
コッコ~!!
せつない・・・
夏の間はローストチキンにしちゃうぞ~とコッコをおいかける、という、なかなか残酷な遊びもあったりして
その子供の残酷さと、ピュアさとの対比が泣かせるポイント。
一人肩を落として帰ってきた主人公を、玄関で「おかえり」とやさしく迎える母。
せつねぇ。
せつねぇせつねぇと言いながら泣いていたところ、
夫は、せつないのがわかってんだから借りてこなかったらいいのにと言って
なんで泣いているのかわかっている長男は私を見てずっと笑っていて、
なんで泣いているのかわからない次男は、これは一大事である、この絵本がきっといけないんだと絵本を即座に本棚に片付け、私がいつも読んでいる文庫を無言で差し出してきました(こっちを読んだ方がいいということかな)。
長男はひとしきり笑ったあと、
これでも読んで落ち着きなよ、と言って川のなかの生き物が主役の絵本を渡してくれました。
5歳って大人ですね。
3歳はその日以降、「コッコがいたなつ」を読んでくれと持ってくることはありません。

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