考える葦
- somatoya

- 2024年6月21日
- 読了時間: 3分
最近読んでた本これ
「父が息子に語る壮大かつ圧倒的に面白い哲学の書」
最近こういう父が息子に教えるとか娘に教えるシリーズありますね。
スタンフォード大学が教える~とかも。
「最近売れる本のデザイン」ってのがあるらしいですね。
ちなみにこの本、英語の原題は「Nasty, Brutish, and Short(意地悪く、野蛮で、短い)」です。
どこいった原題問題。
でもこの原題じゃ日本で売れないからしょうがないね。
ちなみにビジネス書ではなく(と私は思っている)、私は完全に子育て本として読みました。
面白いと思ったのは、「神はいるか」というテーマで、著者の人ユダヤ人なのに哲学者としては神がいるとは結論づけられないと思っているところ。
子供もユダヤ教の学校に行かせてるし自身もシナゴーグに毎週行くけど、ヘブライ語で何言ってるかわからないあの儀式的なのがいいんだよねみたいな(←このままだと著者に怒られるレベルでだいぶ私の方で端折りました)。
哲学の入門書だから難しくない分、普段色々と考えている人にとっては読む必要ないかも。
さてそんな折、昨日日経を朝携帯で見ていたらこれが
・子どもの難病(思い貧血を起こす遺伝性疾患のサラセミア)を治すために、その子の親がドナーとなる兄弟姉妹を作る
・人工授精の際、ドナーとなる遺伝子として一番適格な胚を選ぶ
・兄弟姉妹が生まれたらドナー細胞を採取して子供に移植する
・この方法で13人の救世主が生まれたどっかの小説みたいなことが現実に。
人間が思いつく程度のことは現実に起こりうるよね。
でも私は思考が停止しました。いやわかる。親の気持ちはわかる。
なんとかしてやりたい、藁にも縋る思いとはこのこと。
私だって当事者なら同じことをするだろう。
わかるけど、妊娠中はどういう気持ちで胎児と接するのだろう。
ドナーとして生まれた子供をその後どういう気持ちで育てるのだろう。
カワイイ我が子に違いないけど、その一生、
ありがとう、ありがとうお兄ちゃんを救ってくれて。あなたは救世主よ
これなのか…?
子どもよこれからどう育つ?
特別養子縁組の子供たちがやるように、その子たちだけでグループワーク(カウンセリング)が必要な気がする…。
人間は考える葦であるとはどういう意味だったんだっけ
人はどんなに考えても葦のように漂うしかできないという意味だったのかと思っていましたよ。
…人は弱いが考えることこそ偉大な力であるという意味だったんだすね。
私は今完全に前者。
あなたはどちら?

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